“Hi there” の “there” って何?
“Hi there” の “there” って何?
“Hi there” というフレーズを耳にしたことはありますか?
私はニュージーランドに来てから初めて知ったのですが、お店やカフェなどでは店員さんに “Hi there!” と声をかけられることがとっても多いんです。
なぜこんなところに “there” が出てくるのでしょうか?この “there” ってどんな意味なのでしょうか?
謎の挨拶 “Hi there”
“Hi there” は “Hi” がついていることからも想像できると思いますが、挨拶の1つです。
トーンにもよりますが、たいてはとってもフレンドリーな感じで、店員さんからよく耳にします。例えば、こんなふうです。
カフェのレジで注文の順番待ちをしていて、ついに自分の番になったらレジの店員さんから、
- Hi there. What would you like?
と言われたりします。
また、洋服屋さんに入って商品を見てウロウロしていると、店員さんが寄ってきて、
- Hi there. Do you need any help at all?
- Hi there. Are you alright?
のように声をかけられることもあります。
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いずれにしても、”Hi” や “Hello” の代わりに “Hi there”、”Hello there” が使われているだけで、大した意味の違いはありません。
では、なぜ “there” が登場するのでしょうか?
“there” は「そこ」ではない
“there” には「そこ(に、で)」という意味がありますよね。
なので、私は最初は “Hi there=Hi そこのあなた” と言われているのかと思っていましたが、実はちょっと違うんです。
この “there” は、こんな意味で使われています↓
- used to attract somebody’s attention(オックスフォード現代英英辞典)
- used as an indefinite substitute for a name(Merriam-Webster Dictionary)
この “there” に特に意味はなく、相手の注意を引くための呼びかけとして使われているんですね。”Hi there=やぁ” ぐらいの感じでしょうか。
そして、興味深いのは2つ目の “substitute for a name” という解釈です。
英語では挨拶に相手の名前を入れることが多い
私は、”substitute for a name” という解釈を見た時に、とてもしっくりきたのを覚えています。
例えば、”Hi John” や “Hello Diana” みたいな感じですね。相手の名前を知っている場合には、”Hi/Hello” の後ろに相手の名前を入れて挨拶するのが普通です。
でも、店員さんはもちろんお客さん1人1人の名前を知っているわけではありません。そこで “Hi there” や “Hello there” という挨拶を使うことが多いのかもしれません。
“Hi/Hello there” は知っている人に対しても使うことがあるそうですが、私はこの使い方はほとんど耳にしたことがなく、店員さんなどの面識のない人からのフレンドリーな挨拶として耳にすることが圧倒的に多いです。
そして、これはメールでも同じで、面識のない人からのメールやメールマガジンなどでは、”Hi” や “Hello” のカジュアル&フレンドリーな挨拶として “Hi there” という書き出しをとてもよく目にします。
“there” に深い意味はない
“Hi there” の “there” には、特に深い意味はないので「”there” って何?」と悩まなくても大丈夫です。
単なる “Hi” や “Hello” と意味的には変わらないので、”Hi there” と言われたら “Hi” や “Hello” で返したらOK。
こんな “there” の使い方もあるんだなぁと何かの参考にしてもらえると嬉しいです。